2.スヴャトスラフ・リヒテル 〜20世紀最高のピアニスト〜
- リヒトクラシックサロン
- 2020年3月9日
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今回は、スヴャトスラフ・リヒテルについてご紹介しようと思います。

リヒテルは、ピアニストなら誰しも一度は参考にし、憧れ、畏れを抱くほどに尊敬するピアニストです。
彼は、モスクワ音楽院時代にかの有名な名教師であるゲンリヒ・ネイガウスに師事しました。
その頃の逸話として、初めてリヒテルの演奏を聴いたネイガウスは
『彼に教えることは何一つない』
と漏らしたそうです。
鬼神の如く凄まじいパッセージを弾いたかと思えば、突然常人が到底到達できないような深みに身を委ねながら演奏するそのスタイルは、多くのピアニストから尊敬の対象として崇められてきました。
ホロヴィッツやグールドなど歴史的な演奏家が多く存在した20世紀になぜリヒテルは、世代最高のピアニストとしての名を獲得したのでしょうか。
その一つの理由としては、彼の膨大なレパートリーが挙げられます。
リヒテルは、バッハの平均律クラヴィーア曲集を第1巻、2巻両方録音していますが、彼曰くたった1か月ですべての曲を勉強し暗譜したそうです。
恐ろしいの一言に尽きますね。。笑
リヒテルの伝説的な名盤のひとつとして、「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」が挙げられます。是非、騙されたと思って聴いてみてください。その、信じられないほどのポテンシャルと、彼の音楽の巨大さに圧倒されることでしょう。