響きの違い〜グランドピアノにしかないもの
- リヒトクラシックサロン
- 2020年2月7日
- 読了時間: 2分
グランドピアノにしかない、アップライトや電子ピアノとの決定的な違いとは一体なんなのでしょう。
それは、響きの量です。
まず、電子ピアノはそもそもこの章では除外しましょう。電子ピアノはピアノ自体が共鳴しているのではなく、スピーカーから「響いてる風」の音色を出しているので、根本的に構造が違います。
電子ピアノでは音色が変えられないのです。
次にアップライトピアノについて考えてみましょう。
ここで皆さんに質問です。
目の前に小さな鈴と大きな鐘があります。どちらが長くよく響くでしょうか。
もちろん鐘ですよね。除夜の鐘などのなが〜く響き続ける感じを想像していただくとよいでしょう。
アップライトピアノとグランドピアノの間にもこのような大きさに関する決定的な違いがあります。
当然グランドピアノのほうが大きいので、それだけ響きの太さも異なります。響きが増える分だけ、音色に対する可能性も飛躍的にアップします。
音色って実はすべて響きなんです。
練習するとき、みなさんは無意識にでも意識的にでも音色を聴いています。そのインプットした音色から様々なイメージをもちアウトプットすることになります。当然、響きの量が多いグランドピアノで練習したほうが、自分のなかから放出できる音色のパレットも格段に広がります。
これがグランドピアノで練習すべき1番の理由です。




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